【音声あり】静岡県立静岡北特別支援学校PTA進路対策委員会主催「卒業後の暮らしを支えるサービスを学ぼう」研修会に講師として参加させていただきました。
令和7年7月2日、「就労継続支援B型」について、少し深堀りしてお話してきました。
※柳澤がお話した内容の音声は文の最後にあります。
今回は、株式会社8ユニットの代表を務める私がお話させていただいた内容をまとめたものです。
私は、静岡市で「未来校 静岡キャンパス」という就労継続支援B型事業所(以下、B型事業所)を運営しており、管理者・サービス管理責任者をしています。また、訪問型ジョブコーチとしても活動しています。なんと、モデル活動もしています!もしかしたらテレビCMでご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれませんね!
驚きの数!静岡市内の就労継続支援B型事業所
皆さん、静岡市内にB型事業所がいくつあるかご存知ですか?実は、144事業所もあるんです。法人の数でいうと116法人。これは約10年前と比べると、約2倍以上に増えています。 その多さをイメージしやすくするために、コンビニエンスストアと比較しました。静岡市内のコンビニ店舗数は約288店舗。つまり、車で道を走っている時にコンビニを2軒見かけたら、そのうちの1軒はB型事業所がある計算です!いかに多いかが分かりますよね。
B型事業所の「多様性」を知ろう
144もの事業所があるということは、それぞれにたくさんの「違い」があるということです。まさに144種類あると考えて良いでしょう。例えば、こんな違いがあります。
受け取れる工賃額の違い:驚くことに、B型事業所の中には時給1050円というところもある一方で、低いところでは時給90円なんてところもあります。これは大きな違いですね。
特性を受け入れる支援力の違い:例えば、感情のコントロールが難しい方の受け入れが可能な事業所もあれば、そうでない事業所もあります。利用者さんの特性に合わせた支援が提供できるかどうかは、事業所によって異なるものです。
求められる能力の違い:事業所によっては、動画編集の仕事をしていてPCスキルが必要だったり、手先の器用さが求められたり、暑さに弱いと難しいといった条件があるところもあります。中には、問合せ時に自分で電話ができないとダメという事業所もある(!)のです。これはちょっと意外に感じますよね。
「正しい情報」を集めて、自分にとって最適な事業所を見極めることの重要性
これほど多くの、そして多様なB型事業所の中から、皆さんは自分に合った一つをしかるべき時に選ばなければなりません。144通りの特徴があり、それぞれにマッチするニーズが違うからこそこの選択が非常に重要になります。
だからこそ、皆さんが今やるべきことは、正しい情報を集めて事業所リサーチをすることだと私は考えます。そして、進路選択を迫られた時に、お子さんや皆さんの苦労と真剣に向き合ってくれる事業所を見極めることが大切なのです。人の手を借りながら、今よりももっと素晴らしい人生を社会の中で作り上げていくことを目指してほしいと思います。
B型事業所は「次のステージ」へ到達するためのツール
就労継続支援B型サービスは、「自分の人生を自分の足で歩くためのツール」だと私は考えています。B型事業所を利用して次のステップアップ、例えばA型事業所や就労移行支援、あるいは一般就労といった高みを目指してほしいと考えています。
まとめ
就労継続支援B型は、ただの「働く場所」ではありません。多種多様な選択肢の中から、自分に最も合った「ツール」を見つけ出し、次のステップへと進むための大切な準備期間となる場所です。ぜひ、この情報を参考に、ご自身や大切な方がより輝ける未来を築くための一歩を踏み出してくださいね!
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