障害児が親亡き後に困ることのないように生きていく上で必要なことは何か。そこに軽作業は入っていない。

「自分たち、親が先にいなくなる。その時、障害を持つわが子は人様に迷惑をかけず生きていけるだろうか。」
これは、障害を持つわが子を育てる親たちが抱える悩みです。
順番では、親が亡くなるのが先なので、わが子の面倒を誰がみてくれるのだと考えるのは当然のことのように思います。

そうした親として当たり前の悩みの先に放課後等デイサービスや児童発達支援を利用します。
さて、それらのサービスは18歳までしか利用できませんので当然就労継続支援B型やA型、就労移行支援、生活介護という”就労系”のサービスも関わってきます。

もしも、将来就労継続支援B型を利用することがあればよく考えてください。
就労継続支援B型事業所の多くは、高工賃や見栄えのする作業内容を”ウリ”にしています。
月額30,000円の工賃や変わった仕事は非常に魅力的です。しかし、障害を持つわが子が人として生きていくのに
3万円が、魅力的な作業が本当に必要でしょうか?あなた方親が今まで生きてきた中で本当に辛かったことは

人に好かれることや、職場において良好な人間関係を構築し維持していくことではありませんでしたか?
安い給料や退屈な仕事が大きな障壁とはならなかったはずです。
むしろ、他人とうまくやっていくスキルが必要であったはずです。

親亡き後、障害を持つわが子に本当に必要なものとは、他人(支援者など)と良好な人間関係を構築し、それを維持していく
ことなのです。月額数万円の工賃でも魅力的な作業でもありません。

もし将来、進路を決めるとき障害福祉サービスが選択し入ったら魅力的な作業や高工賃に惑わされないでください。
そこがどんな目的でご利用者と向き合っているか、将来を見据えて現場の支援が行われているかをチェックして事業所を決めてください。

障害者支援で必要なのは、作業内容やお金ではなく目の前にいるご利用者の将来を見据えた支援内容です。



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